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「映画マッチング」感想・考察 1

初めに

『映画マッチング』公開おめでとうございます🎊

他担ですが本当に公開待ち望んでいました…なんせホラー、ミステリー考察大好き人間なので…

マッチングも感想、考察を書いていきたいなと思ってるんですが…ごめんなさい、めちゃくちゃネタバレします⚠️

そしてこの考察は、私が感じたもしかしたら永山吐夢ってこういう人間なのかな…?のあくまで仮定の話なので、「ふーんそんな考えもあるんだなー」程度で受け止めて貰えば助かります!

では、いきましょうか

 

永山吐夢という名前

永山吐夢、彼は本当に過酷な人生を歩んでますよね…そもそも吐夢は、輪花の父である芳樹その不倫相手(節子)の間にできた子ども。少なくとも実の父親である芳樹からは望まれずに命を宿した訳です。そして母親である節子の手によって、コインロッカーに捨てられる。言わば生まれ落ちたその時から「誰からも愛されず生きてきた子」だった。

幼い頃から親の顔は知らなかったようですし、永山吐夢、という名前は生みの親が着けた名前ではないのでしょう。

そして、マッチングが公開される前から「永山吐夢」の名前の画数が不吉だと話題になっていました。

そこで姓名判断をしてみたところ、外格、天格、人格、地格、総格のうち、人格、地格、が大凶総格が凶、外格、天格が吉 という結果になりました。

外格は、総格(姓と名に使われている漢字のすべての画数を足し合わせた数)から、人格の画数を引いた数。異性との関係、結婚、職場などの対外的な要素を表すといわれています。

天格は、姓を構成する文字の合計。先祖や家族全体に関わるもので、個人の吉凶を判断する格ではなく、名前とのつながりによって運勢が変わってきます。 時期で言うと誕生の瞬間と晩年期の運勢を示します。

人格は、姓の最後の文字と名前の最初の文字の画数を足したものです。 中年運(主運)という一生を通しての運勢の基本になる部分を支配する格で、運命的にもっとも大切なところです。

地格は、名の文字の画数を合計した数。 生まれてから青年期頃までのその人の運勢と能力・性格・体質等をあらわす。 ここが吉数であれば、青少年期の幸福を、逆に凶数であれば、若い頃の苦労をあらわします。

総格は、姓名の画数を総合した数。 その人の一生の全体的な運勢を暗示するとされる。 社会運ともみなされ、特に中年期以降の運勢を強くあらわします。 天格・人格・地格、それぞれの吉凶をも含めた数なので、判断の上で重要なポイントになります。

ここからはこじつけかもしれませんが、

外格、天格吐夢と輪花の関係吐夢の誕生時を示しているとすれば?

最終的に輪花は吐夢に惹かれていき、水族館のミズクラゲ水槽の前で輪花の方から吐夢の手を取り、吐夢がこちらに勝利の笑みのようなものを零す場面で終わっています。輪花を手に入れたことへの素直な喜びなのか、物語がまだ続いていくことの暗示なのか、そこは定かではありませんが、あの笑顔が吐夢にとってプラスなものであったことは間違えないでしょう。

また、吐夢は誕生時(ここでは母親のお腹の中で命が宿った時の話)節子にとっては望まれて宿った子どもだったでしょう。節子は芳樹と一緒になる最終手段として「お腹にあなたの子ができた」と言って引き留めようとした。吐夢が宿った瞬間、それは節子が芳樹に愛される期待を抱いた、最高の瞬間。愛されていた瞬間だったはず。別れを切り出された節子にとって吐夢は芳樹と自分を繋ぎ止める最後の希望。その希望を絶たれた瞬間から、節子にとって吐夢は必要のない道具になってしまった。

 

地格は、愛情運や家庭環境を暗示する格でもあります。 年齢としては、0歳から24歳頃までの運勢に影響を与えます。

ここで皆さんにお聞きします。吐夢が輪花と出会った年齢は、何歳でしたか?

 

吐夢は生まれたその時からずっと1人でした。父親からは望まれず、母親からは捨てられ、本当の愛を知らないまま24年間たった1人、真実の愛を探し求めて生きてきた。もちろん幸せな家庭など存在する訳もなく。

そして、25年目にして、人生最大の転機が訪れます。それが、濃い霧を払い闇雲に歩き続けた先に咲いていた、霧を射るように洗礼された天からの光を受け咲き誇る花。それが輪花だった。

こうなってくると吐夢の生い立ちに名前は関係ない、と言えなくなってきましたね…

 

人格、総格は人生を担う大切な格になってきます。この2つの格は、大凶と凶ですよね。永山吐夢にとって幸せな瞬間は今だけなのか、それは公開された範囲ではまだ把握することは出来ませんが、内田監督も続編を意欲的に考えていたようなので、いつか答え合わせをすることが出来るのかもしれませんね!

 

クリオネ

吐夢と輪花が初めて直接出会った大切な場面で、クリオネは登場していますね。

吐夢は登場してすぐに「僕はこの上なく不幸な星のもとに生まれた人間なんです」と切り出します。そしてクリオネの生態系の説明を始める… いや、初対面の輪花にとっては、吐夢はただの変な人ですよね。

でもこれにもちゃんと吐夢なりに理由があるんだと…

僕はこの上なく不幸な星のもとに生まれた人間なんです

まずはこれ、吐夢は最初から最後までずっと輪花に向けてこの言葉を発しています。

これは自分の生い立ちや不運な出会いを表現しているのかな?と初めは思っていましたが、だんだんとこの言葉に、輪花を中心とした特別な意味も含まれていること分かってきました。

吐夢にとって輪花は好意を示した人。終盤では愛した人になるわけです。愛を求めていた吐夢に愛する人ができた、それなのに吐夢はずっとこの言葉を輪花に投げかけます。

ここは単純に、愛した人が義姉だったから、と受け取りました。恋愛的な愛情を向けた人と、血縁関係のせいで結ばれないこと、それは吐夢にとってやはり自分は不幸な星の元に生まれてきたから、輪花と結ばれることはない、ということ。

ただ、この仮説は間違っているのかもな〜と振り返ってみて感じました…それはこの後の考察でお話します。

 

次は、吐夢の話したクリオネの生態系についてです。

クリオネ雌雄同体で、性別がありません。吐夢はそれを、輪花も自分も元は同体で、1つの個体だったと言っています。両性をもつクリオネ、それは吐夢にとって腹違いの姉である輪花とは繋がっていること、そして2人は表裏一体の同じ人間だったということを示しているのではないでしょうか。

次に、吐夢は作中でずっと、輪花は天使自分は悪魔だと語っています。

これは吐夢が語っていたクリオネは泳ぐ姿は天使ですが、捕食する姿は悪魔そのものです」(←一言一句覚えてないけど多分同じようなこと言ってました)に結びつきます。吐夢はクリオネを通して輪花と自分は運命で結びついていること普通に生活を送ってきた輪花全ての者から愛されなかった吐夢。環境の違いの中育った2人で1つの存在クリオネの表の天使のような姿(通常時)を輪花に、捕食する際に見せる裏の悪魔のような姿自分(吐夢)に、重ねて話しているのではないでは?と。

また、吐夢が自分を悪魔だと自称する理由は、クリオネの捕食シーン=自分の犯してきた殺人捕食殺人どちらも相手の命を奪う行為なので、重ね合わせているのでは?と。

そして終盤、輪花が吐夢を水族館デートに誘うシーン。輪花は吐夢にクリオネの捕食シーンをまた見てみたい」と言いました。もう一度言いますね。吐夢は自分と輪花をクリオネで表現しています。吐夢の自称する悪魔の姿はクリオネでいう捕食する際の姿吐夢でいうならば殺人を犯している自分自身の姿。輪花は無意識に悪魔と自称する吐夢を肯定した悪魔である吐夢に惹かれている様子を表しています。

ここで更にこの説を有力とするのが、天使のような貴方には僕のようになって欲しくない」というセリフ。吐夢は過去に囚われたことで、真実の愛を探すために殺人を犯しているとするなら、全てを知ることで、輪花が壊れ、過去に囚われたまま過ちを繰り返し、愛に固執する人間にはなって欲しくない、という思い。そして、輪花は吐夢にとっての天使望まぬまま悪魔として育った吐夢にとっての、こうありたかった、という偶像。もう1人の自分。吐夢は輪花がなりたかった、天使の姿だから。吐夢の二面性の中に潜む、もう1つの姿だから。だから吐夢にとって、輪花は天使で居続けてもらう必要があった。対照的に育ってきた腹違い繋がりがある輪花は、吐夢にとってのもう1人の自分だったから。

 

ただ、吐夢が輪花を同じ個体として求めているのであれば僕はこの上なく不幸な星のもとに生まれた人間なんです」のこのセリフは義姉と恋愛的な意味で結ばれないことを皮肉ったものではなくなるんです…家族愛、自己愛なのであれば最後までこのセリフを言った理由はなんなのか。これは次の考察に結びつき、浮かび上がった仮説でお話しましょう…

今回の感想、考察はここまでにしましょうか笑

長くなってしまって申し訳ない…😖

最後まで読んでくださった方、ありがとうございました!

好評であればまた、書きます、笑

まだまだ考察ありますが長くなりそうなので、今回はこの辺で笑

是非「私はこう思うよ!」などの意見、共感、お待ちしています!一緒に考察しましょう!

 

では、また次回があれば!笑